・キャットダンサー
ふくのお気に入りのおもちゃがある。キャットダンサーという針金ワイヤーにボール紙をくっつけたような、素っ気ないおもちゃだ。
だというのにふくはこれが大好きで、見せたとたんに「きゃきゃきゃ!」とクラッキングする。
適当にふればどったんばったんと追いかけ、転がり、はあはあと息をきらす。ここでいったん止める。
猫は口呼吸する動物ではない。口呼吸=病気のシグナルでもある。でもおもちゃで興奮したときも口呼吸することがある。
そうなったらすぐにやめて休憩しなければならない。数分後にはまた「あそべ!」と騒ぐので気がすむまで遊んでは休憩をいれる。
先端のボール紙がへたれてくると興味を失うが、新品を出すとまたクラッキングするので、少なくとも年に一度は買い替えて遊び倒す。
まだまだ元気に遊んでうれしいが、我を失って転がるのは見ていてハラハラする。
・虫
猫のエピソードとしてよく聞くのが虫をつかまえることだとおもう。セミとかクモを咥えて飼い主にあげる、とかそういう類いの話だ。
だが我が家ではそのような光景は見たことが無い。
まず私が徹底的に虫が入ってこないよう、ベランダや玄関に虫対策をしているし、生ごみだとか段ボールもすぐに捨てている。
それでもたまに、三か月に一回はコバエが入り込んだりする。腹立たしい。
ふくは虫を見つければクラッキングしたのちに、虫をじっと見つめる。それだけ。全く捕まえてくれない。
捕まえてよ、と頼んでも見ているだけだ。仕方なく私がしばきたおすと、さっきまで虫がいたところを執拗に調べる。調べるだけだ。虫を倒してくれたことは一度もない。
一応死骸も見せるのだが全く興味を示さない。おそらくふくは動くものに反応しているだけなのだろう。見慣れない黒いものが、壁を這ったり飛んだりしている。
温室そだちには新しいおもちゃとしか見えないのだ。だから死骸に興味がわかない。それがおもちゃと結びつかないのだ。
なら騒ぎ立てるのをやめてほしい。数時間ほどずーっと虫がいた場所を見つめ続けるのだ。早く寝てくれ。
・おもちゃ
おもちゃを使っていないゴミ箱にまとめておく。傘立てみたいなかんじで。
遊ぶ時に取り出しやすいように刺しておくのだが、ふと目を離すと全部外にでている。
猫がとりだすのだ。だから我が家にはいたるところに猫じゃらしが転がっている。
ちゃんと引き出しに隠せばいいのだが、それはそれで引き出しをあけるたびに猫がダッシュしてくるので厄介だ。
「お!なにかあるな!」という様子で引き出しに夢中になり、いつまでたってもしめることができない。
なら片づけやすいゴミ箱に突っ込んだ方がいいなと、半分諦めた状態でつきさしている。
たまにどうしてか絨毯の下に入り込んでいる。誤って踏むとそれはもう痛い。一体どうやってはいりこんだんだか。
勝手に遊ぶのはいいがせめて片づけてほしい。と、願うのは三歳児にはむずかしいか。
・皿
ふくには厄介なクセがある。ごはんを床に落とすのだ。
我が家では台の上に皿を乗せてごはんをあげている。そのほうが猫の体勢的にいいらしい。
で、ふくはわざわざ皿からカリカリをちょいちょいっと皿から落とし、それをじっと見つめてから食べる。
いったいなんなのだろう?と、調べて猫のヒゲが皿に当たるのが原因ではないか、という記事をみかけた。
猫のヒゲはセンサーだ。あれによって周りになにがあるのかを知覚してるんだとか。
そのセンサーに食事時に当たるのが嫌だから、カリカリを落として食べやすくしている。…とかなんとか。
我々でいうならば、常に髪の毛になにかが当たっている状態で食事をしているということだろうか?確かにそれは嫌な気がする。
ということで大きな皿に変えてみた。洗うのは面倒だがふくのためなら仕方ない。
そう思っていたのだが、ふくはいまだにカリカリを床に落とす。
どういうことだ。
嘘だったのか。
別に全てのカリカリを床に落としてから食べているわけでもなく、一日に数回床に落として食べているので、皿自体には問題はなかったようだ。
では一体どういう理由で床におとしているのだろう。
まさか、…ただの気分……?!

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